ブルガリア旅行記 2021年夏

ブルガリアは地中海と中東の狭間で黒海を有し、紀元前から数千年に渡り、様々な国が繁栄と衰退を繰り返してきた土地。

スロバキアからブルガリアへの渡航で用意したもの

今回のスロバキアからブルガリアへの渡航に際して、空港でのチェックイン時にワクチン接種証明(通称ワクチンパスポート)または、48時間以内に受けた抗原検査の陰性証明書の提示とブルガリア入国における宣誓書(名前と入国の目的を記載)が必要でした。
私たちはワクチンを打っていないので、最寄りの病院で抗原検査をしましたがフォーマットが何とも頼りないもの(政府発行のフォーマットなのにツッコミどころ満載)だったので、念のためEU digital covid certificate に登録して印刷したものを合わせて持参しました。
ブルガリアへの入国審査時もこちらを見せて無事入国できました。

注) 条件や情報は7月下旬時のものです。

夏のバカンスシーズンは特別にスロバキアからブルガリアへチャーター便が就航しています。(コシツェ-ブルガスだと1時間半)
今回の旅行は航空券とホテル、そして空港からホテルへの送迎有りのパッケージプランを申し込みました。
スロバキアで申し込む夏休み特別パッケージプランなんてドキドキするではありませんか。(色んな意味で)
渡航日3日前にようやく搭乗する飛行機の詳細が送られてきました。しかも往路のみ。復路は帰国日前日の午後にブルガリアでの宿泊したホテルのフロント横の掲示板に掲示されるというシステムでした。(直前まで時間調整をするためだそうです)

ブルガリアの黒海へようこそ

ずっと見てみたいと思っていた黒海。
透明度が高く、遠浅でクラゲなどは全くおらず安全なビーチでした。
午後からは風向きの影響からか、波が高くなりますが、それでも滞在中はお天気にも恵まれ、穏やかなビーチで過ごすことができました。
明け方に日の出を見に散歩に行くと、澄んだ潮風がとても気持ち良く、朝日に照された黒海は昼間とはまた違った表情を見せてくれました。

今回滞在したのは黒海リゾートの一つ、プリモルスコ

たっぷりと太陽を浴びたお肌の救世主

私の主人一押しのビーチでの日焼けケア製品がこちら、Panthenol


現地の薬局で購入できます。
日焼けによる肌の炎症緩和、治癒効果があるそうです。
ムース状のクリームで塗って数分もすればベタ着きもなく、日焼けのによる肌のほてりや乾燥が落ち着いたように感じました。

ヨーロッパと中東の交差点、豊かな食文化

旅での楽しみのひとつが食事!
ヨーロッパの端に位置し、お隣は中東トルコというブルガリアは魚介類も豊富で興味深い料理がたくさんありました。
通りには多くのレストランがあり、毎日魚介類を使った料理を楽しみました。
しかし料理一つ一つの量が多いこと。主人と二人での旅行だったので、食べきれないと判断して注文を諦めたものも。家族連れや友達などの大人数で来るのがより良いのかもしれません。
海のない国で育った主人は肉料理に固執。試しに一口食べて手をつけず。頼んだ魚介料理は私が一人で食べきりました。

ブルガリアの乳製品飲料アイリャンも是非ご賞味下さい。レストランだけでなく、売店やパン屋さんなどにも売っています。味は酸味があり、甘くないさらっとした飲むヨーグルトのような感じです。

気軽に買える魚介類の揚げ物屋さんも行列ができていました。

蟹のすり身の揚げ物が甘みがあって美味しかった

ブルガリア料理がたくさん並んでいた大衆食堂。ただ料理名が分からず、いつも指差しで注文していました。ここは安くてどれも美味しいのでおすすめです。

ブルガリアのケーキ屋さんで必ず売られているのが、バクラヴァです。

中にはクルミやピスタチオなどの木の実が入っていて見た目も可愛らしい


幾重にも折り込まれたパイ生地にシロップをたっぷりと染み込ませたお菓子です。
とにかく甘い。歯が浮きそうな程に甘かったです。でも美味しい。
ブルガリア人は甘党の人が多いのかしら?

古代都市を歩いて悠久の時をタイムスリップ

ビーチでのんびりも良いですが、是非ブルガリアの古代都市にも足を運んで下さい。
紀元前6世紀頃、古代ギリシャの植民地だったネセバルやソゾポルは5、6世紀に造られた遺跡や要塞が今でも残っており、伝統建築のバルカン様式の家が立ち並ぶ市街地はまさに異空間。

Несебър ネセバルは世界遺産に登録されており、40以上の教会があります。(現在も教会として機能しているのはひとつ) また、バルカン様式の住宅建築は本当に見事です。
特徴的な家の石造りの下の階は冬の海からの冷たい風による霜から家を守るためだそうです。

Созопол ソゾポルはプリモルスコからであればローカルバスで行くことをおすすめします。

レトロな切符、おばちゃんが帳簿に何やら書いていました

30分ほどで到着。古代都市のある自治区は小さいので2時間もあれば歩いて回れると思います。

聖母マリア教会の入り口

道路から階段を降りていくとある、木造建築の石垣が融合した教会です。

街歩きで見つけた木の枝につけられた幸運のお守りマルテニツァ。このような発見があるから街歩きは止められない。

ローカルバスでの注意点ですが、運転手がせっかちなのか、運行ダイヤの出発時刻より2、3分早くバスを出していました。気持ち早めにバス停に着いているほうが良いでしょう。

手作業での絵付けによる唯一無二の模様を持つトロヤン焼き

ブルガリアの伝統陶器といえばトロヤン焼きです。伝統技法と独特な色彩が特徴の陶器。元々この土地に住んでいたトラキア人に由来するそう。


早速、ブルガリアに到着した日の夜に見つけた露店でカップを購入しました。そして、宿泊しているホテルのバルコニーで購入したトロヤン焼きのカップにコーヒーを淹れて毎朝飲みました。
これが何とも満たされる時間だったこと!
こうして旅先で購入したものに付加価値をつけるのもバカンスの醍醐味ですよね。

バラの国で驚いたこと

ブルガリアといえばバラが有名ですよね。お土産屋さんには目移りするほどのローズオイルを使ったクリームや香水、石鹸などが売られていました。比較的物価の安いブリガリア、びっくりするほど安かったです。
なんとお菓子のロクムにもバラ味が存在します。スーパーマーケットでも気軽に購入できます。

個人的に驚いたのは店舗の営業時間。書き入れ時のレストランやお土産屋さんはもちろん夜遅くまで開いていますが、個人経営のお店は営業時間が10~12時、17時~20時と朝が遅く、気温が上がる午後に長い休憩があるのです。
歴史的は影響からスロバキアは役所やスーパーの始業が朝早く、小売店は17時には店を閉めます。気候と歴史の歩みの違いが未だに人々の生活に引き継がれているのが非常に興味深い発見でした。

日が照りつける午後は博物館に足を運んで

プリモルスコにも考古学博物館があります。こじんまりとしていますが、数千年の時の流れに浸るには十分です。

石器時代から鉄器時代の発掘物が並ぶ

多彩な文化と歴史を語る遺跡、それは豊かな大地と黒海に裏付けされたものなのですね。

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