スロバキアの復活祭は奇妙だった
スロバキアで復活祭のことをVeľká noc (ヴェルカーノッツ)といいます。
他国でするようなエッグハントはしない代わりに、本日 Veľká pondelok(復活祭翌日の月曜日)に行われる風習、kúpačka (クーパチカ)があります。
厄除けと無病息災を祈願し、女性に水をかけて柳の枝でできた鞭で叩くというものです。
水をかけられる女性もノリノリでびしょ濡れになるし、男性も容赦なく鞭とバケツを振り回す。
(ご興味のある方はぜひ検索してみて下さい)

復活祭当時の日曜日の朝には教会に集まります。ミサにはキリストへのお裾分けのために、カゴに卵やハム、パンなどを入れて行くんです。
復活祭休暇の期間は家族が集まり、隣人や友人などの客人をもてなすので、ご馳走を用意します。
日本人の私からすると復活祭ってイマイチよく分からない。昨年初めて経験して、見よう見まねで色々用意しても、やっぱりピンとこないです。
昨年同様、スロバキアはロックダウンのため復活祭の催しはなく、さらに現在は居住地区から他県への移動規制が追加されていました。
黄金の雨を降らすレンギョウ
スロバキアではレンギョウもこの時季の代表的な花で、よくデコレーションに使われます。
恥ずかしながら、私は日本にいた頃はレンギョウの存在さえ知りませんでした。
スロバキア語ではzlatý dážď (ズラティダーシュチ)といいます。直訳すると、黄金の雨。
なんて詩的でロマンチックな名前!
皆様もそう思いませんか?
長い灰色の冬から一気に色彩豊かな春の訪れを満喫する時間。
残念ながら、私はまだ本来のVeľká noc を知りません。来年にはスロバキアの復活祭を楽しんで、慣習も理解していきたいと思います。
(あ、でも来年は日本におるかもしれない…)
そんなこんなで今年も復活祭が幕を閉じたのでありました。