ニワトコ仕事。

日本では6月の手仕事といえば梅仕事ですね。場所が変われば手仕事も変わりまして、スロバキアではニワトコ仕事です。

西洋ニワトコ(スロバキア語ではčierná baza)は効能の高さから薬草としてとても重宝され、昔からスロバキア人の暮らしの中で使われてきました。

特に花房は何ともいえない甘い爽やかな香りと効能が詰まっているので様々な方法で活用されています。
今年も村の荒れた雑木林をかき分けて、カゴを引っ提げてたくさん摘んできました。

まるで魔法のような西洋ニワトコの効能

発汗・利尿作用により解熱効果があります。そのため夏にシロップを薄めた水で水分補給することはとても理にかなっているんです!
また、体内の毒素の排出を促し、むくみにも効きます。

さらに、呼吸器の炎症を抑制する効果もあるため、風邪予防としてもお馴染みです。花粉症の緩和にも良いそうです。

ハーブティーとしてだけではない!西洋ニワトコ活用法

ハーブと聞くとお茶にして飲むイメージがありますが、ハーブティーにするだけではもったいない!
様々な方法で楽しむことができます。

ルバーブと西洋ニワトコのジャム
ルバーブ500g
西洋ニワトコの花房(大) 5つ
砂糖300g
クエン酸 小さじ1

  1. ルバーブを1、2cmの幅に切る
  2. 西洋ニワトコの花房は出来るだけ花の部分を茎から切り取る(苦みの原因になるため)
  3. ボウルにルバーブ、西洋ニワトコ、砂糖を入れて砂糖が馴染むまで軽く混ぜ、一晩置く。
  4. 鍋に移し、クエン酸を加え、弱火で煮詰める。
  5. とろみがついたら煮沸消毒した瓶に詰める

西洋ニワトコのシロップ
水 1L
砂糖 1kg
西洋ニワトコの花房 30つ
クエン酸 10g (好みで増量可)

  1. 西洋ニワトコのゴミを取り除き、さっと水洗いし、水に一晩浸ける。
  2. ガーゼを敷いたザルで濾す。
  3. 鍋に火をかけて砂糖、クエン酸を加え10分煮詰める。

西洋ニワトコの花房はすぐにしおれてしまいます。摘みたてを味わうのに最適なのがフリット
小麦粉、卵、牛乳で作った衣をつけて揚げ焼きにし、粉砂糖を振っていただくのですが、これが美味しいのです。
私も初めて聞いたときは「スロバキア人何でも油で揚げとんな、花まで揚げるんかい!」と思いましたが。

ニワトコ仕事は本格的なスロバキアの短い短い夏の幕開けです。

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