冬の間に蓄えていたエネルギーを放出するように、ここ一週間ほどで青々と伸びてきた庭の草たち。
私たちの庭は除草剤や芝の種などは蒔かず、完全に自然に任せて生えてきたものをただ刈るだけのスタイル。
時は満ちまして、そろそろ芝刈機出陣です。
主人愛用の芝刈機は日本のリョービ株式会社のものです。これ一台で1ヘクタール以上の敷地の芝を刈れるくらい馬力がある強いエンジン(5.5馬力だそう)を搭載していて、とても優秀に働いてくれます。
将来的には小型の芝刈り機が欲しいところです、私用に。
しかし、女性が扱うには少々重いので体を持っていかれそうになりながら、集中して無心で芝を刈ると気持ちがスッとするから不思議です。
(芝刈り機に振り回された私の体はふらふら&筋肉痛ですが)
芝の匂いは初夏の匂い、庭仕事が本格的に始まる
これだけ広範囲の芝を刈ると、刈った芝の草の匂いが庭いっぱいに広がるんです。
ちなみに刈った草は羊を飼っている村のおじいさんに譲りました。羊さんたちのオーガニックサラダになることでしょう。
これから秋を迎えるまでの夏の間は定期的に庭の芝を刈らなればいけません。
美しい庭を作るには時間と手間がとてもかかるんですよね。そんなことも日本にいた頃、私は知りませんでした。
日曜日に労働はご法度
ちなみにスロバキアでは大多数がカトリックキリスト教を信仰しています。それゆえ、日曜日は休息の日。労働はご法度です。
特に田舎の村では今でもこのような慣習は根強く残っています。
日曜日に芝刈りなんてしたら、騒音が近所迷惑ということもありますが、宗教的にも大変よろしくないので気をつけないといけません。
今日のようにすっきり晴れた日は誰かの芝刈機のエンジン音が風に乗ってどことなく、微かに聞こえてくるのです。