スロバキアの子供たちにとって、クリスマスよりも重要と言っても過言ではない日が12月6日。
聖ミクラーシュの訪問を告げるかのように、昨日から雪が降りました。
サンタクロースのモデルになった聖人ニコラウス
聖ミクラーシュは3~4世紀頃に実在した司教で、慈悲深く、貧しい者に施しをし続けて市民から慕われたとされています。
聖ミクラーシュはオランダ語でシンタクラース、そこからサンタクロースはクリスマスと象徴のようになっていったのでしょうか。
ちなみにスロバキアでサンタクロースの存在が認知されてきたのはほんの最近のことのように思います。アメリカの食や文化が最近の流行りでもあるようなので。
天使と悪魔を引き連れて
毎年、街では聖ミクラーシュの行事があります。
聖ミクラーシュは天使と悪魔を連れているとされ、街にやってきて、良い子供にはお菓子や果実を、悪い子供には腐ったじゃがいもの皮や石炭を悪魔から渡されると言われています。
スーパーにもたくさんのミクラーシュさんが陳列、ミクラーシュ用のお菓子が並び、子供たちにあげるために買い物カートに入れる親卸さんたちを見かけます。
コロナ禍でスロバキアでは今年も聖ミクラーシュの行事もクリスマスマーケットも中止です。
この時期は街や村の集会場で子供会があったりするのですが、もちろん中止。コミュニティの中で文化を学び、楽しむ機会を奪われている子供たちが可哀想でなりません。
3週間前から始まった家のリフォームですが、まだ終わらず。家の中は雑然としており、クリスマス準備どころではありません。
リフォームが終わったら、遅ればせながらささやかにクリスマス準備をしようと思っています。