等身大のおもてなし。

先週末、主人の知人が初来日しました。
彼女の来日目的は学会参加だったのですが、週末は私たちのアパートに泊まってもらい、一緒に観光に出かけました。

観光大国、日本

夏のホリデーシーズンということもあり、過去最多記録を更新する外国人たちが来日している模様。
知人が預け荷物の受け取りと入国審査を通過するのに要した時間は1時間半
どこを歩いても、外国人観光客を目にしますものね。

環境が変わっても、あの頃のまま

主人と知人との再会は実に9年振りだそうで、お互いに家庭を持ち、子供ができて積もる話が山のようにあったのか、夜更けまで喋っていました。
専門分野は違えど、二人とも研究者。
どことなく似てるんですよね、気質が。

よく人を家に招くスロバキア人

ところで、スロバキア人はよく人を家に招きます
昼食やお茶をご一緒するだけでなく、よく人を家に泊めます。
ホームパーティを超越して、ホームステイです。

日本人だとおもてなししないと、と身構えてしまいそうですが、すごく自然な流れでラフに「泊まる?」って聞くんです。

文化の違いなのか、何なのか。

スロバキアの田舎暮らしでだいぶ鍛えられたし、慣れたのですが、それでも気持ちがそわつくったら、ありゃしない。
寝具の用意と朝食の提供くらいしかしない、肩の力の抜けたおもてなしです。

夏季休暇の時期ということもあり、円安と言えどホテル代が高い。
学会参加のための研究費予算から渡航費の補助は多少出るそうなのですが、やはりいくらかは自腹のよう。
それを聞いた主人が同じお金を使うなら、浮いたお金で家族へお土産を買ってもらったほうが良いからと自宅へ招いた次第です。

知人のスーツケースの半分は私たちへのお土産でした。
息子には木製電車とレールのセットのおもちゃ、私にはチェコのオーガニックコスメまでくれました。
義実家の庭で採れたブラックベリーで作ったジャムも!
夏に作った瓶詰を人にあげるのもスロバキアらしいなと。私はあげるのももらうのも好きです。

二人の男児の母である知人セレクトのこのおもちゃはすぐに息子のお気に入りになりました。
流石、分かってらっしゃる!

実直な親切心と人間らしさ

スロバキア人のコミュニケーションの基礎には実直な親切心があるように思います。
自分がどうしたいのか、できる範囲で何ができるかを考える。とてもシンプル。
相手がどう思うかは必要以上に考えない。
それ故に無理はしない、見栄を張らない。

人間らしく生きる気づきがスロバキア人の暮らしには散りばめられているなと感じます。
実に興味深い。

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