現在、(私の)祖父は実娘である私の母と同居しています。祖母の死去を機に引っ越してきました。
91歳の新生活
引っ越しから2ヶ月、こちらでの生活にも慣れてきて悠悠自適に過ごされています。
40年以上暮らした家を置き去りにして91歳の新生活がスタートしました。
ちなみに家は処分予定。
こんな事になるとは想定外だったため、今年の春先に祖父宅の庭に植えたプチトマトとさつまいもの苗は現在放置状態です。
第4の人生までの道のり
祖父の人生についてはこちらで簡単に書いています。
仕事人間で育児は祖母任せだった第1の人生。
リタイアして孫娘を甘やかしていた第2の人生。
孫娘たちも嫁ぎ、祖母の介護の日々だった第3の人生。
曾孫を溺愛し、好物の果物を買ってスタンバイしている日々の第4の人生。
2年前に祖母が入院してからは毎日テレビのお守りと週2回のヘルパーさんによる生活介助。それに加え、母が毎週様子を見に行っていました。
祖母が他界してからは「(祖母に)置いてきぼりにされた」と嘆き、生きることが面倒くさいと投げやりな態度だった祖父。
以前は月に一度、顔を見れたら良いほうだった曾孫に今は毎日のように会えるのが嬉しいのか、率先して甘やかしています。
曾孫に色々買ってあげたいのか、毎日の株価チェックに余念がありません。
ノートに数字を書いては動きの確認と分析、母からは金の亡者と呼ばれています。
お絵描きはリハビリ?
実家に帰ると、必ずお絵描きをしたがる息子。
ちょうちょや電車を描いてと言う要望に応えてくれるからか、お絵かきはひいおじいちゃん担当。
1ヶ月前は何を描いているのかよく分からなかった祖父の絵ですが、今ではちょうちょは二色使い、電車には人間を乗車させていました。
息子の定位置は祖父の右隣
一緒にお絵描きしたり、アイスクリームを食べたり、仲良くされております。
すっかり懐いている息子はひいおじいちゃんにべったり。実家に帰ると、私にはちっとも寄りつきもしません。
玄関で靴を脱ぎながら、毎回「(ひい)じーじー!ばーばー!」と大きな声で呼んでいます。
日本から一度も出たことのない祖父はスロバキア人を父親に持つ曾孫を心の何処かで不憫に思っているようです。
その反面、「この子はどんな人生を歩むのか、楽しみやなぁ」と目尻を下げて、ソファで飛び跳ねる曾孫を眺めています。
卒寿を超えてからの現状と目標
人間、卒寿を超えると老化は著しいもので。
引っ越してきて2週間で、祖父は肺炎になりかけて入院したり、昨年末に心臓のステルス手術を受けていたり、いつ寿命がきてもおかしくない状態。
心臓は通常の半分くらいしか機能していないと医師に言われています。
私としては、毎日好きなもの食べて、楽しく過ごしてくれたらそれで良いかなと。
そして、1年半後の息子の幼稚園に入園する姿を祖父に見せてあげるのが直近の目標です。