水と太陽の贈り物。

皆さん桑の実はご存知でしょうか?
私はスロバキアに来て、初めて見て食べました。
酸味はなく、完熟した実はとても甘いですが後味はすっきりとしています。

食べる夏のサプリメント

ビタミンCや鉄分を多く含み、さらにフラボノイドの一種、アントシアニンが豊富であることから、総合的に抗酸化作用が高いのだそうです。
貧血予防や日焼けした肌ダメージの回復にぴったり!

収穫方法は、ブランケットゆさゆさ法です。
木の下にブランケットを敷き、枝や幹を揺らすとポロポロと熟した実が落ちてきます。

二つの苺でジャム作り

スロバキアでは桑の実は俗称Stromová jahoda (木の苺)と呼ばれているそうです。
ということで、庭で採れた大地の苺と木の苺でジャムを作ってみました。

スロバキアでジャムといえば単一の果実で作るのが一般的なのですが、昨年洋梨とブラックベリーのミックスジャムを作ったら、とても美味しかったので、今回も実験感覚でグツグツと。

出来上がりを食べてみると、桑の実の深い甘さが苺の酸味をマイルドにしてくれている感じがします。後味は苺の爽やかな香り。
何とも美味しい…!

スロバキアの夏の風物詩、ジャムを煮る

6月に入るとスーパーなどで目につくのは、ジャムやコンポート、ピクルス作りの材料。クエン酸、ペクチンにガラス瓶が陳列棚の目立つところに並びます。砂糖も少し安くなって山積みにされています。

保存食についてはこちらの記事もどうぞ。

夏場のジャム作りは愛情と体力がないと無理ですね。台所の気温が一気に上がります。
(我が家は扇風機もエアコンもありません)

断熱材のない古い家に滞在しているので余計に熱気がこもります。

私が汗だくになってジャムを煮ていると、主人がちょいちょい様子を見に台所に来て、鍋が焦げつかないように混ぜるのを交代してくれました。(あれ、なんか優しいな)

主人が子供の頃、彼の祖母は庭に大鍋を出してジャムを煮ていたそうです。
写真一番奥の少年が幼い頃の主人です。夏休みに祖父母の家にきて、このようによくお手伝いをしたそうです。

不安定な気候がもたらすもの

今年、スロバキアは6月にしては記録的な暑さが続いています。私たちが住んでいる地域も長いこと雨が降っていません。しかし、他の地方では大雨による洪水、ハリケーンにより家屋崩壊に負傷者も出ているようです。

環境に寄り添う暮らしの見つめ直すための警告なのでしょうか。

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