10月中旬の秋晴れが心地よい日に私たち夫婦にとって第一子となる男児を出産しました。
妊娠していたことを隠していた訳ではないのですが、私自身が双子として予定日より1ヵ月以上早くに未熟児で生まれ、出生してまもなく命に関わるような状態にあったことから、「無事に生まれるまで何があるか分からない」という思いが強かったのです。
そのため、妊娠していることはほとんど周知していませんでした。
スロバキアで過ごしたマタニティライフに関してはまた別にまとめようと思います。
日本帰国と妊娠後期
妊娠8ヵ月半ばでスロバキアから日本へ帰国し、そこから妊婦健診と分娩をお願いする病院探しと、妊娠後期はあっという間に過ぎました。
日本で初めて妊娠健診に行くときには妊娠9ヵ月になっていたため、自宅から通いやすい総合病院にお世話になることにしました。
妊娠中の経過は良好で、特に大きな問題もなく育ってくれました。
私は妊娠前から11kg太りました。
出産の記録
エコーで見ると平均より大きめだったことから予定日より早く生まれるかと思っていたのですが、なかなか生まれる気配はなく。
誘発分娩の説明を受けて同意書に署名をして帰宅した明くる朝、腹痛で目を覚まして前駆陣痛かと思っていたら間隔が規則正しくなり、アプリで記録をつけ始めました。
これは陣痛だと確信し、痛みの間隔が10分を切ってから病院へ連絡し、タクシーで病院へ向かいました。
ここまでは波のある痛みに耐えながらも冷静に対応できました。
早朝に主人に陣痛が来たから病院に行くと伝えたら、案の定、彼が一番落ち着きがなくなっていました。これから産むのは私や。
病院到着時はまだ子宮口4㎝。
(生まれるまでまだ時間がかかりそうだからと母と主人は一度帰宅)
お産の進みが早い体質だったようで、分娩時間は5時間半でした。助産師や看護師の他に実習として受け入れている看護学生さんや教員の先生方が分娩時には対応をしてくれました。
いきみたいのにまだと言われたときは陣痛の痛みも最大で、もう産むしかないのに「もうやめたい」と思うほど。しかし、幸いなことにいきみ一回で出てきてくれました。
産道が開き切る前にお産が進んだこと、赤ちゃんが大きかったことから産道裂傷となり、多量出血で分娩後5時間は分娩室から出られませんでした。
命を産む行為って、当たり前ですがリスクを伴うのだと改めて思いました。
産後5日間の入院ののちに予定通り自宅へ帰宅しました。
予定日ぴったりに
予定日ぴったりに生まれた息子は出生時体重は3818g 、身長は54cm ありました。
息子の誕生日は私の義母の命日です。
義父に虐待されて育った一人っ子の主人にとって、母親は一番の理解者で心の支えでもあった人でした。
人生で一番辛かった日を人生で一番幸せを感じた日にしてほしい。
そんなメッセージを込めて、息子はこの日を誕生日に選んで生まれてきたのだと思うのです。
偶然なんてことはなくて。
名付け
子供の名前ですが、スロバキアの男性名に漢字を当てました。
私たちは現在、日本在住ですがいずれはスロバキアに戻り、子供はスロバキアで就学させるつもりでいます。
そのため、日本でもスロバキアでも違和感のない、呼びやすい名前を選びました。
そもそも、スロバキアはカトリックキリスト教の聖書由来の名前が多く、基本的に名前のリストから選びます。そのため日本人の名前より遥かに人名の数は少ないです。
また、息子が生まれると父親のファーストネームを名付けることもよくあるスロバキア。
スロバキアにミドルネームをつける慣習はないので、父親と息子が同姓同名というのはよく聞きます。
私の主人の名前はスタニスラフですが、日本の役所や病院では何度も聞き返され、カタカナで記載しているにもかかわらずきちんと呼んでもらえないことが多々ありました。
特にスロバキアを含むスラヴ語圏の男性名は日本人からすると長く、聞き慣れない発音しにくい名前が多いのです。
(そして漢字を当てられそうな名前が女性名に比べるとまぁ少ない!)
当てる漢字は私と母で決めました。
初見では少し読みにくいのですが、これ以外の漢字がしっくり来ず。自分の感性と願いを優先させました。
これから
まだ始まったばかりの子育て、楽しさを感じる余裕はなく過ぎていく毎日ですが、今しかできない経験を大切にしながら子供の成長を見守りたいです。
そして、母となり子を持つことで広がる、見える世界がこれから楽しみでもあります。
ご出産おめでとうございます!
隣国ハンガリーから(今は違いますね)時折ひっそりと覗かせていただいてます。
目出度いニュースにコメントせずにはいられませんでした〜
新生児のお世話は大変かと思いますが、ぜひのんびり気楽に過ごしてください!そしてよく寝られますように(昼間も)。可愛らしい足を見て、私も懐かしさが… 今はガミガミうるさくしてますけど(汗)
素敵な新生活を!
naojani様、初めまして。
ハンガリーにお住まいなんですね!このブログをお読みくださっているとのこと、とても嬉しく思っております。
ありがとうございます。
日本へ移住(数年の予定)したためスロバキアでの暮らしの徒然は一旦お休みですが、今後もぼちぼちと日本での生活、育児のことをこのブログで綴っていくつもりです。
今後も先輩ママさんとして懐かしく私の育児を見守って下されば幸いです。
Savinka
はじめまして、Chihirkoです。同じスロバキア!と思いずっとブログを読んでいました。
無事のご出産おめでとうございます。グッと伸ばした小さな足と、足首のシワがとても可愛いです。
ブログを読みながら自分の妊娠・出産、そして初めての育児を思い出しました。なんだか共感できることが多くてどうしてもコメントを残したくなってしまいました。
夫とはそれまで口論という口論をしたことはなかったし、夫の家族と文化の違いを(ネガティブに)感じることもなかったけれど、子供が生まれると出てくる、出てくる文化の違いと意見の違い。そして比べなければいいのに完璧そうに見える他人の育児や赤ちゃん。
赤ちゃんが生まれたらその瞬間からみんな自然に「愛おしい我が子のためなら何でもできる!可愛くて仕方ない!」と感じるものと勝手に信じ込んでいた私、そんな熱っぽさはサラサラなく、ただ普通にお世話するだけ。これで良い母になれるんだろうかと不安にもなりました。
妊娠期間中も産後も精神的にとても不安定になりますよね。でも、周りと比べず、型の力を抜いて赤ちゃんとの時間に自分のペースで向き合ってくださいね。子育てってみんなでするものだけれど、どんなママでも赤ちゃんは誰よりもママのことが一番大好きだし、そして一番近くでその成長を見れるのはママの特権ですから。
おめでとうございます。
これからもブログの更新楽しみにしています。