ロシアのウクライナ侵攻から2日。
お隣のおじいさんに食料の買い出しを頼まれたので、最寄りの町に行きました。
私たちはウクライナとの国境から20kmほどの小さな村に住んでいます。
ガソリンを買い求める人々、空の陳列棚
車のガソリンも残り僅かなので、ついでにガソリンスタンドに寄ると列ができていました。
いつもとは違うただならぬ光景。
中には車の荷台からタンクを運んで給油する人まで。
スロバキアは天然資源をロシアから供給してもらっています。
スロバキアは特に田舎では車がないと生活ができません。
ガソリン価格の上昇がニュースで流れたこともあり、多くの人が供給に来ていたのです。
スーパーでは、小麦粉、砂糖、牛乳が陳列棚から消えていました。
コロナウイルスが流行したときの買い占めを彷彿とさせました。
ロシアとウクライナ、東欧の歴史と関係
スロバキアは昔、旧ソ連と同じく共産主義国家でした。(当時はチェコスロバキア社会主義共和国)
後にソ連崩壊に伴い、独立。スロバキア共和国となりました。(ざっくりとした説明ですみません)
地理的にもウクライナの西隣、あまり知られていないかもしれませんが、ヨーロッパの中では一番ウクライナに近い国の一つだと思います。
ちなみにスロバキアがNATO (北大西洋条約機構)に加盟したのは2004年。
以前はヨーロッパとロシアの中立的な立場であった中央・東ヨーロッパ諸国ですが、このNATO加盟、EU加盟以降、急速に立ち位置が変わったのだと思います。
ロシアとウクライナの関係は民族、文化、国土、政治、経済、軍事力…様々な要因が長い年月の中で複雑に絡んでいるのでしょう。
ただ悲しい、いつまで武力で解決しようとするのでしょうか。
歪んだ報道にも気味の悪さしか感じません。悪者は一人なのでしょうか。
あまりに多くのことが同時に起きている世の中で、時に、情報に流されて生きるのはもううんざり。
平和を問う
今、自分がささやかな日常が送れていることに感謝しつつ、一刻も早く状況が改善しますように。
暮らしにまで影響が出てくると心穏やかに、とは少々難しいですが自分の日常に集中して、懸命に生きたいものです。
「平和」とは何か。この問いは日常の暮らしの延長にこそ、その答えがあるのではないか。
そんな気がしてなりません。
ついに雪解け、庭にはヒヤシンスの芽が顔を出しています。小さく強い生命力に「しっかりしろ」と背中を押されるように感じたのでした。