スロバキアで日本を感じることがここ数年増えていると何となく思うのですが、気のせいでしょうか?
そんなことを感じずにはいられない出来事がありました。
スロバキアから見る日本人
何の気なしに立ち寄った本屋で主人が手に取った本。
Akí sú Japonci? (日本人ってどんな人たち)
本の内容は、日本の暮らしや慣習をテーマ別に紹介。
(私はスロバキア語が堪能ではなく、ざっと見た感じですので、あしからず)
日本の社会制度ついて、優しさの概念、はたまた桜に対しての愛についてまで多岐に渡る内容。
(読めたら面白いだろうな)
発行元は旅行のカイドブックや携帯用辞書を出している出版社です。
表紙の写真で気になって仕方ないのは、女性の着物の着方。帯は薄くて細いよく分からない紐だし、加えてお化粧も変。
やっぱり、スロバキアではまだまだ日本のきちんとした認知度は低いようです。
それにしても、私の主人は日本の配偶者を持ち、日本で雇用されて日本で生活しているのに、その本を買う必要はあるの?
一番リアルなジャパニーズライフを知っとるんちゃうの?
他にどんな人が購入するのか気になるところです。
おにぎりのスロバキア進出
今週、ついにスロバキアのスーパーでおにぎりを発見いたしました。
まさかスロバキアの大手外資系スーパーでおにぎりを見る日がくるなんて、夢にも思いませんでした。
(美味しくないカチカチのお寿司なら売っている)
一つ1.5ユーロ(230円)、やはりこちらの物価からすると割高です。
味はツナマヨネーズとサーモン山葵の2種類。

別に魚介類でなくても、定番の梅干しとかおかかとか昆布とかではあかんの?
これ商品開発した担当者さん、おにぎりってお寿司の一種だと思ってそう。
いざ、実食
パッケージに書かれた具の日本語表記に、海外製品によくある良く分からないカタカナのような誤りはなし。

海苔は味付け海苔で関西人の私には嬉しかったですが、サーモン山葵の具は緑色。
肝心なおにぎりのご飯が正直に言いますと、美味しくなかったです。
硬水で炊いただけのご飯を握っただけのようで、パサパサポロポロのカチカチ。
スロバキアで私が自宅でご飯を炊いても、冷めるとこんなふうになるんです。
(だから冷やご飯は食べられたもんじゃない)
これ、開発担当者さんは試食したんかな?商品化するには早まり過ぎた気が。妥協しすぎやて。
日本のコンビニおにぎりのクオリティの高いこと。あれが当たり前ではないんですよね。
日本人はものづくりに長けているが故なのでしょうか。
onigiriが教えてくれたこと
そんなスロバキア、まだまだ地方都市では日本の食材や調味料は手に入りません。
アジアンスーパーも大きな都市にあるくらい。
おにぎりを販売するくらいなら、お出汁とかお味噌とかを流通させてほしいというのがスロバキア在住日本人の願望。
でも冷静に考えてみると、日本から9000kmも離れた土地で日本と同じものを口にしたいというのが傲慢なのかもしれませんね。
日本で祖母や母が握ってくれたおにぎりがどれほど美味しいものだったのか、日本人にとって手作りのおにぎりが一番のご馳走なのかも。