巡る情け。

結婚してから何度も日本とスロバキアを行き来していましたが、いつも梅雨の時期はスロバキアで過ごしていたため、今年は5年振りにこの季節に日本にいることになります。

入梅の肌にまとわりつく生暖かい空気に日本の初夏を感じます。

純粋な優しさ

田舎の村のお隣りのおじいさんに電話をすると、おじいさんの妹夫婦が私たちの家の掃除をしてくれたそうです。
(合鍵をおじいさんに渡しています)

1年近く留守にしている家なので、床や家具は埃を被っています。
私たちが戻ってすぐに快適に生活ができるようにと気遣ってくれたようです。
こちらからお願いした訳でもないのに、本当に有難いことです。

昔からの助け合い

スロバキアでは昔は村や集落などの小さなコミュニティの中でお互いに助けて合って暮らしていました。
田舎の家も主人の祖父母と村の知り合いによって建てられたもの。

田舎では今でもそのように考えて行動している人が多いように思います。
おじいさんの妹さんに電話でお礼を伝えると、「当たり前のことをしただけ」と言われました。

情けは人の為ならず

田舎の庭は主人の叔父が造園業をしているので、草が一気に成長する5月に草刈りをお願いしていました。
業務用の機械を使って、2日かけて刈ってくれました。
従業員のお時給は叔父さんが負担してくれました。
私たちは草刈りの費用の支払いを申し出たのですが、叔父は「スタジオアパートメントを何度も休暇で利用させてもらっているから、(草刈りの費用は)必要ないよ。」と。

主人のタトラ山脈の麓のスタジオアパートメントを親戚や友人に無償で滞在先として提供しています。
私たちからすると日本にいる間に誰にも使われることがないよりも、親戚や友人たちに休暇で快適に過ごしてもらえたらと思ってしていることでした。

情けは人の為ならず、が循環しているような。

親切な行いを自然にできる人になれるよう、日頃から気配りを欠かさないでいたいものです。

そして、息子にはこのようなことができる大人になってほしいと思っています。
勉強ができて、スポーツ万能のクラスの人気者にならなくていいから。
(私も主人も学生時代は全く目立つタイプではなかったのですけどね)

神経質で抱っこでないと寝れない子だけれど、大丈夫かな?

後悔は残さない

主人の小学生のときに担任だった先生の訃報が届きました。傘寿を越えられていて、持病もあったそうです。
2年前の夏に会って一緒にカフェでアイスクリームを食べたのが最後になりました。

この夏、スロバキアへ3ヵ月ほど帰りますが、主人には可能な限り、親戚や知人友人に会ってもらいたいと思っています。
会えなくなってから後悔をしてほしくないから。
時間と体力の許す限り、心に残る時間を過ごす心積もりです。

お待ちかねの夏休み

6月末に学年末を迎えるスロバキアの学校。
スロバキアの学年末の様子はこちら

そう、お待ちかねの夏休みまで一ヶ月を切っています。
もうスロバキア人の頭は夏の休暇のことでいっぱい。スーパーでも役所でも仕事中に休暇のプランを話していますからね。
とても短い夏を堪能するために前のめりなのです。
素直な人間味があって、私は好き。
最低限の仕事はこなしてほしいけれど。

恋しい暮らしの時間

6月上旬、鮮やかな緑で覆われる森に澄んだ空気が通り抜けるスロバキア。

また、爽やかな甘い香りを放つエルダーフラワーの花房でフリットやシロップを作る時期。そんな手仕事が恋しくてたまりません。

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