私は主人と結婚してスロバキアの居住許可(配偶者)を所有しています。
初回申請から5年。更新が必要ですが、このままだと失効してしまうかもしれません。
これまでの経緯とスロバキアの悲惨な現実を綴ります。
以下、乱文失礼します。
平常心で文章を綴れる状態ではないと言い訳しておきます。
スロバキアのお役所仕事
元々、スロバキアのお役所仕事は日本に比べると頭を抱えるほど悩ましいものでした。
毎回、書類を用意しながら気が重いと言ったら。
人によって言うことが違うのは当たり前、落ち度があっても謝らない。
それでも何だかんだ何とか成り立っていたんですよね。
しかし、今回の居住許可の更新にあたり悲惨な現状を目の当たりにしました。
社会の崩壊
スロバキアの社会的機能の喪失は3年前に遡ります。
選挙により、新たな政権が内閣となり大臣そして、あらゆる分野の最高責任者の現職者を即刻解雇し、(警察も然り)この内閣によって新たな責任者が就任しました。
経験のない人たちが責任者となるとどうなるか分かりますよね?
そろそろ更新の時期
スロバキアの居住許可の初回申請の期限は5年です。4年経過後に更新申請が可能です。(以前は3年で可能だった)
今年の春、日本から主人がスロバキアの外事警察情報センターに電話で確認したところ、居住許可の更新は4年経過してから可能ですが、シェンゲン圏内に滞在していたことが条件だと言われました。
1年近く日本にいた私たち、私の居住許可の期限今年10月上旬で切れるため9月に更新手続きを、するように助言されました。
後にこの情報が嘘だと分かります。
この夏にスロバキアに一時帰国してから、主人が外事警察署(4箇所)に電話をかけること2週間。
やっと繋がって上記の情報が間違いだと発覚。
現在、申請はインターネットからの予約制となっており、管轄の外事警察署で予約が取れるのは10月末。
9月の半ばに日本へ帰国するし、居住許可の期限も10月上旬で切れるため、間に合わない。
管轄の外事警察署へ往復3時間かけて行き、状況を説明して更新申請できないか懇願しても予約がないからと書類を受け取ってもらえず。
例外で対応してもらえるようにメールを送るように言われ、メールを送るも返事は来ず。
電話は出ない。メールは返事なし。直接行っても申請不可。
スロバキア大使館に泣きついた
よし、こうなったら困ったときの在スロバキア日本大使館。
電話で問い合わせると、すでに似たような事例の連絡が来ていたようでした。
例えば、日本企業の役職社員がスロバキアへ出張のために居住許可(この場合は商用)を申請しようにも手続きができない状況だとか。
私の場合の居住許可はスロバキア人の配偶者として。
例外として優先的に手続きしてもらうには十分な状況だと言われましたが、大使館ができることは何もないようでした。
警察官の対応
申請予約が取れた管轄外の外事警察署へ行くと、不親切で攻撃的な警察官に今は危機的状況だから何もできないと一蹴されました。(私たちも危機的状況なんですけど)
現在は法律が変わり、管轄以外の外事警察署であっても申請ができるようになっています。
そのことを伝えても、そうだとしても自分の仕事ではないと言われました。
(スロバキア、こういう人多いです)
すぐに管轄の外事警察署へ向かいました。
前回対応してくれた同じ警察官、彼は私たちのことを覚えていました。
親身になって話を聞いてくれ、自分に権限があればすぐにでも対応してあげるのにと。
(本当に優しかった)
そう、現在スロバキアの警察の最高責任者は内閣によって新たに就任した人物。
現場の警察官たちはこの責任者の指示がないと動けないのです。
それにしてもスロバキア人、人間性が極端な人ばかり。
今日訪れた警察署で対応してくれた二人の警察官が良い例。 しかも、驚くほど人相に出ていたんです。恐ろしい。
自称、難民
シリア難民がスロバキアに押し寄せてきています。
パスポートなどの身分証明できるものは持っていないため、本当はどこから来たのか分かっていません。
彼らの目的はスロバキアの西の国へ行くことで、チェコやドイツに向かっていた。
スロバキアに入ってしまえば、シェンゲン圏内のヨーロッパ各国へ行けるからです。
しかし、チェコやドイツはスロバキア政府に不法入国を取り締まるように警告を出しており、スロバキアとの国境を閉鎖。
行き場を失った彼らはスロバキアに留まっています。西から東のあらゆる街の公園などで固まって座り込んでいたりしています。
今日、コシツェの外事警察に行ってきましたが、その警察署前にも彼らは寝転がっていました。
不思議なことに全員、若い男性。
全員がシリアのアレッポから来たと答えているそう。
機能不全政府と難民
スロバキア政府はこの自称シリア難民の彼らに滞在許可証明を発行することを決定。
それは紛争が終息するまでシェンゲン圏内に居住できる権利を意味します。
大量に流れ込んできたこの難民たちに政府はパニック状態に。
現場の警察官は国境警備できるように政府に指示を要望しているのに、自分たちはどうすることもできないと匙を投げた発言。
本日から外事警察署を閉鎖。通常業務を停止。
指揮を取れない、責任を取れないなら今すぐにその椅子から下りて!
この自称シリア難民たちは3日間、外事警察署の芝の上で寝転がっていれば、滞在許可証明が手に入るのに、税金を納め、必要な書類を全て用意して持参してきた私のような外国人には居住許可証明(更新)の書類さえ受け取ってもらえない。
私はスロバキア人の主人と息子がいるのに。
家族がいるのにです。
治安と秩序を守るために難民であっても、不法に入国を許すべきではないと私は思います。
それは私が日本で生まれ育って恵まれた境遇だからそんなことが言えるのでしょうか?
機能していない政府とそれを利用した難民流入。
この怒りの矛先をどこに向ければ良いのでしょう?