問題多発の日本入国への準備。

事の発端は日本へのフライトキャンセルにより渡航が火曜日から月曜日に変更になったことでした。

今回ほぼ愚痴です。
気分を害される恐れがありますこと、ご了承下さいませ。

入国時に必要な陰性証明

現在、日本への入国において日本人を含む入国者全員が出国72時間以内にPCR検査を受けて陰性証明書を取得、入国時に検疫所へ提出しなければなりません。

検査証明書の様式に特に指定はないとされていますが、必須項目が日本語または英語で記載されている必要があるので、厚生労働省のホームページにあるフォーマットで予定用意するのがより良いと思います。

PCR陰性証明書を得るために奔走

元々、主人の古い知り合いの医師にPCR検査をお願いしようと思っていたのですが、今ヨーロッパは夏休みシーズン真っ只中。彼女もちょうど休暇で病院を離れていました。
義父が医師だったこともあり、主人の他の知り合いの医師を探すも専門外ばかり。
助けになれず申し訳ないと何度も言われて、こちらも辛かったです。

なぜこんなことをするのかと疑問に思われた方もいるでしょう。
ただ検査機関に予約して検査を受けるにはあまりに都合が悪い条件が重なっていたからです。

・私たちの渡航が月曜日の18時以降
→検査は最低でも金曜日の18時以降

・東スロバキアの端に住んでいる
→平日18時まで、土日も検査を受け付けていて、検査結果が最短6時間で発行されるのは西スロバキアのブラチスラバのみ

ちなみに住んでいるところから首都のブラチスラバまで直線で500km、車で6時間かかります。
困り果てて、主人が日本大使館に助けを求めて電話をかけました。

この2年半、ビザ取得のことや日本渡航へのことなど何度も何度も電話口でお世話になっているので、主人は窓口のスロバキア人の職員とは半分友達みたいになっていました。
名前を言っただけで「あー!久しぶり!元気?今回はどうしたん?」って言われたそうです。

そして、何故か日本人職員に繋いでもらい、私がその職員の方に事情を話して何とか証明書を取得できる場所を聞きました。

最初、大使館のホームページに記載されている検査機関を紹介されましたが、地方都市で週末を挟んで証明書を取得するのはなかなか難しいとなり、職員の方が「大使館としてきちんと情報を確認した訳ではないのですが、」と前置きをした上でひとつの検査機関を教えてもらいました。

お礼を伝えて、早速主人が教えてもらった検査機関のコールセンターへ電話。
事情を話すと同じように日本渡航に必要で検査を受けた人が過去にいたので、日本のフォーマットをすでに用意しているとの返事が!

本来なら週末の検査の結果通知は翌月曜日になるはずですが、同じように迷える日本渡航者のために、土曜日に採取した検体をすぐに研究場所に送り、土曜日の夜には結果が受け取れるように対応してくれるとのこと。

ここはスロバキア

しかし、ここはスロバキア。
やっぱり物事がすんなり行く訳ありませんでした。

数日前にコールセンターに電話したときは日本のフォーマットを用意しているとのことでしたが、実際にPCR検査を受けたこコンテナのスタッフは事情と状況を全く理解していませんでした。

すでに日本渡航のためにここで検査を受けた人がいる今回のような場合、日本だと通常マニュアルを作成してデスクの横に置いておくものですよね?

主人が事情と段取りを3回説明しても分かってなさそうでしたし、メモを取ることもしていませんでした。

土曜日の正午にはこの検査場も閉まるし、コールセンターは平日のみ。
主人が緊急時の連絡先を聞いたら、「責任者に正午までにあなたに電話するように言っておきます」
もし電話がかかってこなかったら?と主人が食い下がったら「絶対電話しますから」と。

案の定、嫌な予感は的中。
正午どころか13時を過ぎても電話が鳴る気配はなし。

検査の研究機関の電話番号をインターネット検索し、直接電話をかけると、PCR検査所からそんな連絡はきていないとのこと。
(やっぱり)

検査結果は夕方までにメールで送りますとの返答を得て安堵。

今日は土曜日、この検査機関に電話が繋がらなかったら?誰が責任を取ってくれたのでしょうか?

あの検査場のスタッフに物申したい、
Keď blbecsi , tak si ZAPÍŠ!!
(もしあなたの頭の出来が良くないなら、書きなさい!)

スロバキアはこのような細かな事務処理が本当に機能していません。
今回のような失敗が許されないような状況ではその実態が顕著に露呈します。

結果は陰性、無事に検査結果が記載されたフォーマットの電子データがメールで届きました。

検査機関のフォーマット(英語)と日本のフォーマットと両方送られてきたのですが、英語のほうのフォーマットは私のパスポート番号の記載が抜けていました。
日本のフォーマットのほうに不備がなかったので良かったですけれど、記載項目が空白だったらエラーになるとか、確認とかしないんですかね?

何ひとつ信用できない、書類ひとつきちんと用意できない。

日本の当たり前は当たり前ではない

海外に住んでいる日本人は首都や都会の真ん中に住んでいる人たちばかりではありません。
社会も全てが日本のように機能しているとは限りません。

PCR検査証明書一枚を取得するのもこれだけ苦労する、不可能に近く状況に置かれる人たちがいることを理解してもらいたい。

検疫事前登録「MY SOS」

さらに、ファストトラックアプリケーション「MY SOS」に検疫手続きの事前登録をしたのですが、アプリ内で複数人の登録不可のようで、スマホ一台に登録者一人のデータしか登録できないようですね。
(12歳以下の同行者の登録は可能)

スマホ一台で家族全員のデータ入力あるいは登録者の切り替えができるようにしてほしいです。

私の主人はスマホを持っていません。(普段は小さな携帯電話のみ、インターネットはノートパソコンを持ち歩いて使用)

結局、パソコンでブラウザから私の事前検疫手続きを済ませました。

水際対策として規制を決めるのは責任を伴い難しいことは承知していますが、日本の当たり前が当たり前ではないことを念頭に置いて、本当に意味のあることなのか、論理的に冷静に判断と決定をしてもらいたいと決定権のあるお偉い方々にお願いしたい気持ちでいっぱいです。

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