Bryndza (ブリンザ)とは羊乳から作られるフレッシュチーズの一種です。
スロバキアを代表するチーズですが、主に南ポーランドと北東スロバキアでのみ製造されているそうです。
スロバキアのチーズについてはこちらの記事をご覧下さい。
また、この時期に作られるブリンザはMájová bryndza (5月のブリンザ)と呼ばれ、牧草地帯が鮮やかな緑色に輝くこの時期のブリンザは特に美味しいとされています。
何故なら、放牧される羊たちが柔らかい新鮮な草を食べているので、お乳に臭みがないからだそうです。
美味しいブリンザを求めて
所用ついでに車を走らせて着いたのは、ポーランドとウクライナとの国境近くの酪農地区。
牛たちも放牧されていました。

訪れたのは、小さな村の売店兼酪農製品店。
笑顔が可愛らしいおばちゃんが切り盛りしていました。お目当てのブリンザと脂肪分がほぼないウォッシュタイプの羊乳チーズも購入することにしました。
ウォッシュタイプもとても美味しかったので、もっと買えば良かった。。。

実はスーパーなどの小売店に並んでいるものはだいたい牛乳と羊乳を混ぜて作られているのですが、こちらは羊乳のみで作られた高品質のブリンザ。
無添加であるがゆえ、消費期限は14日!
脂肪分は45~48%!
しかし、脂肪分の高さなんてどうでも良くなるくらい美味しかったです。
本当にクセがなく、濃厚なのに重く感じない、この時期だけの特別な味わいでした。
新鮮なブリンザはペーストにしてパンに乗せて
もしこの時期のブリンザが手に入ったなら、絶対におすすめの食べ方があります。
ブリンザにバター、みじん切りにした紫たまねぎとチャイブを混ぜてペーストにしたもの。
簡単なのに手が止まらなくなるほど美味しいんです。(冒頭の写真参照)
お隣のおじいさんの料理上手な義理のお兄さんが作ってくれたレシピです。
こうしてスロバキアの美味しいものの美味しい食べ方を覚えていくんですよね。
ブリンザは塩気のある、羊乳独特の風味を持っているので、好き嫌いが分かれるようです。
スロバキア人でも嫌いな人がそこそこいます。
ブリンザはスロバキアの代表的な郷土料理のブリンゾヴェー・ハルシュキにたっぷり使われています。
ブリンザの味が気になる方はスロバキアにお越しの際にぜひレストランで注文することをおすすめします。