何者であっても幸せになる権利はある。

少し前のニュースになりますが、チェコのアイスクリームメーカーが商品名を変更すると発表しました。

ロシアのアイスが消える⁉

Ruská zmrzlina (ロシアのアイスクリーム)」という商品名を「Ukrajinská zmrzlina (ウクライナのアイスクリーム)」に4月以降の出荷分から変更するとのこと。
しかし、チェコのメーカーがチェコで製造しているものです。

スロバキアでは写真のように薄いウエハースにバニラアイスクリームが挟まっている形のものを社会主義時代から、「Ruská zmrzlina(ロシアのアイスクリーム)」と呼ばれ、親しまれてきました。
色んなメーカーから発売されています。

日本でいう最中アイスクリームに似たような味で、中のさっぱりしたバニラアイスが美味しくて昔ながらのスロバキアの定番アイスクリームです。

ただ、名前に「ロシア」とついているだけで、無意味にウクライナとするのは如何なものかなと思います。

国籍について考える

スロバキアにあるジョークがこちら。
(ジョークなのかな、これ? 笑いのセンスがわからない)

ある男が死に、天界の審判の前に来ました。
天界の審判は男に聞きます。
「お前の生涯について簡単に説明しろ。」

男はこう答えました。
「私はオーストリア帝国に生まれ、チェコスロバキアで学校へ行き、ハンガリーで結婚し、旧ソビエト連邦で子供を育てウクライナで死にました。」

これを聞いた審判は、
「そんなに転々と生活するような浮浪者は信用ならん!お前は地獄行きだ!」

男はその場で泣き崩れ、
「どうして!? 私はウジホロド(現在の西ウクライナ)から出たことがないのに!」

つまり何が言いたいかと言うと、ウジホロドを含むこの地方は100年ほどの間にこれだけ統治する国家が変化しているのです。

国籍とは何でしょうか。私は日本にいるときは考えたこともありませんでしたが、今ではたまに考えることがあります。

生まれて育ってきた中で形作られるアイデンティティーがあるとして、国籍とはある時代に、またまたそのときある国で生を受けて得られるものではないか。

私の主人は生まれたとき、今のスロバキア共和国はチェコスロバキア社会主義共和国でした。当時はチェコスロバキア人で今はスロバキア人です。

スロバキアを含む中央ヨーロッパは昔から国境も領土も変化しながら、さらには独立して今の中欧諸国があります。

今でも私の主人は他国の人から出身国を聞かれると、出身はチェコスロバキアと答えます。
彼の中でチェコは独立した国というより、お隣の地方といったところなのだと思います。
言葉も方言程度の違いで文化も似ている、今でも兄弟みたいなものだと彼は笑っています。

願うことは、

政治の欲を追求し血が流れるような惨事はもう勘弁です。
政治の利権を巡る、権力を握る政治家によって人生を家族を奪われるなんて。

東ウクライナの地方ではロシア語を話すロシア人というだけで命を奪われた人々がいます。

国籍というフィルター越しで人を見ることの浅ましさ。
さらには今後、ロシア人や対する周囲からの心無い行動が起きることがありませんように。

自分の平和を大切に

まだまだウクライナ国内に残る市民、ウクライナからの退避者への支援は必要でしょう。
しかし一方で私自身の日々の平和な日常も大切にしたいと思います。

些細なことに憤慨することなく、足るを知る生活をし今の自分があることに感謝すること。

長く厳しい寒さのスロバキアの冬が終わり、春がもうすぐそこまできているこの頃。
中庭にクロッカスが一輪咲いているだけで主人が外から私を呼び、40過ぎのおじさんと30過ぎのおばさんがクロッカス一輪にウキウキする。

クロッカスの開花を喜べる、そんな気持ちを大切にしていきたい。

私はスロバキアに来てから生活が簡素になりました。(というかせざる得なかった)
結婚当初から昨年まで落ち着かず、生活は不安定で正直、金銭的余裕もありませんでした。

夜、布団の中で苦しい生活ながらも毎日ご飯が食べられて、こうして布団で寝れるだけで十分幸せだと自分に言い聞かせながら寝ることもありました。
(笑われるかもしれませんが、本当。そして当時は生活かかってるから真剣そのもの)

果たして、どれほどの人が毎日お腹いっぱいご飯が食べられて、温かい布団で寝れることが有難いと思っているでしょうか?

儚い小さな幸せから目を背けることがないようにしたいものです。

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