今回の旅はポルトガルのマデイラ島。
乗り継ぎのためにロンドンで一泊し、マデイラ島のフンシャルに降り立ちました。
(ロンドン滞在についてはこちら)
ダブリンに一緒に行った隣人のおばさんから、訪れるのが長年の夢だと聞かされたマデイラ諸島。
ツアーに参加すると高額なので、個人旅行で全てを手配して一緒に行ってくれないかと話を持ち掛けられました。
マデイラ諸島なんて聞いたことがあるようなないような、予備知識もほどほどに早めの休暇へ出かけました。
花で溢れる常春の島
マデイラ諸島はポルトガルの自治領で、アフリカの北西沖に浮かぶ島々です。
常春の島とも呼ばれており、夏でも最高気温は25度ほど、冬の最低気温は15度ほどと気温の変動が少ないのが特徴です。
大西洋を流れるメキシコ湾流とカナリア海流のために気温、水温ともに極端な上昇がないそうです。
そして、マデイラ島の中央には山脈があり、最高峰のピコ・ルイヴォは標高1861m。
山脈を挟んで北部と南部で気候が全く違うのが面白く、北部は雨が多く多湿で気温が低く、南部は雨が少なく穏やかな気候が特徴です。
マデイラ島南部、首都のフンシャルはヨーロッパからの避暑・避寒地として人気があるようでヨーロッパから多くの観光客で賑わっていました。
ポルトガルコーヒーの魅力
ポルトガルといえば、コーヒーが有名ですね。
ポルトガル語でコーヒーはcafé、こちらではエスプレッソカップに入った濃いめに抽出したものが一般的のようです。
ポルトガルでは朝からカフェという社交場でコーヒーを飲みながら一日が始まるそうです。
ポルトガルのコーヒーを一部ご紹介。
Bica(ビカ)
俗に言うエスプレッソ
Pingado(ピンガード)
ビカにミルクを数滴入れたもの。
ミルクの風味が少しするくらい。
Garoto(ガロット)
ビカにミルクを足したもの。
ビカよりも飲みやすい。
Chinesa(チネサ)
多めの水で淹れたコーヒーにミルクを足したもの。一般的なカフェラテのようなもの。
他の地域ではMeia de leite (メイア デ レイテ)と呼ばれるらしい。
Garaõ(ガラオン)
温めたミルクにビカを足したもの。
ガラスグラスで提供される、主に朝食時に飲むものらしい。コーヒーの味は薄め。
カフェのメニューにはアメリカンやカプチーノなど馴染みのあるものも記載されていますが、現地の人々は皆、ビカやピンガードをスマートに飲んでいました。
名前も独特で、種類も豊富なポルトガルコーヒー。
現地価格だとビカは0.6ユーロ(80円くらい)で非常に安いのも嬉しい。
ぜひ、カフェに足を運んでお気に入りを見つけてみて下さいね。
現地の食文化に触れられる市場
私は海外旅行に行くと可能な限り現地の市場に行くのが好きなのです。その土地の食文化を映し出す鏡のような、見たこともないものや新しい発見があるからです。
マデイラ島のフンシャルで有名かつ大きな市場はMercado dos lavradores(ラブラドーレス市場)です。
平日の午前中は地下(厳密には1階)の魚市場も営業しています。
ラブラドーレス市場はフンシャル中心街にあるため価格設定も観光地価格ですが、気前の良いおじさんがパッションフルーツ5種、マンゴー3種の味見をさせてくれました。
お礼としてマンゴーを購入し、お代は味見代を含めて考えるとそう高くはないかなと感じました。
こちらはCamara de lobos(カマラ・デ・ロボス)の市場。フンシャルからバスで30分ほどの港町。
フンシャルのラブラドーレス市場とは打って変わってこちらの市場は観光客はおらず、地元の人々が静かに生鮮食品を購入していました。
溢れるローカル感がたまらない。
市場の周りにはカフェや精肉店が並び、カフェでは魚介類を使ったお惣菜も置いてあります。
マデイラ島はバナナ・アイランド
マデイラ島に到着して驚いたのはバナナの木の多さ、島の傾斜に沿ってバナナの農園が広がっています。
マデイラはバナナの名産地でもあるようで、青果店でもマデイラバナナが山積みにされて売られています。
一般的なバナナよりも小振りで後味すっきりとした深い甘さがあります。
マデイラ島の美味しいもの
旅の醍醐味といえば、現地での食事ですよね。
同じヨーロッパといえど、内陸国のスロバキアとは全く異なる食文化を持つポルトガル。新鮮な魚介類が手に入るこの国の、マデイラ島での食事が楽しみで仕方ありませんでした。
名産黒タチウオにバナナのロースト、パッションフルーツソースがけはマデイラ島の名物が終結した一皿なのでマデイラ島を訪れたなら、外せない!
写真奥はカサガイのグリル。ガーリックバターがよく合います。
レストランが並ぶ通りを歩いていると見つけたのは、寿司レストラン!
食べ放題プランがお得なので注文することに。(周りの方も皆これを注文していました)
私は3年近く日本へ帰国しておらず、スロバキアでも生魚は気軽に食べられないので、よく分からないお寿司が出てきても何だか嬉しくてテンションが上がってしまいました。
マデイラ島に照りつける太陽の下で潮風を感じながら、毎日たくさん歩いては美味しいものでお腹を満たし、コーヒーで一服。
それがマデイラ島、フンシャルでの過ごし方。