ブルガリア旅行記 イスタンブール編

ブルガリアに滞在中、現地のツアー会社で夜行バスで行く、一日イスタンブール弾丸観光ツアーを申し込んで参加しました。
全く予期していなかったイスタンブール観光の記録です。

スロバキア人にとってブルガリアは夏のバカンスの定番

近年、スロバキア人に人気の夏のバカンスの行き先はクロアチアやギリシャなのですが、ブルガリアは定番の目的地で多くのスロバキア人が夏休みに訪れています。

最大の理由としてはスロバキア人のみならずスラブ語話す者にとってブルガリアの公用語であるブルガリア語は文字はキリル文字でありますが、何となく言葉が通じるという点です。

ビーチや観光地に行っても、チェコ人、スロバキア人、ポーランド人、ロシア人などのスラブ語圏の観光客がほとんどでした。そのため現地のツアー会社にもスラブ語対応またはスラブ語圏の観光客専門としている会社が存在しています。

レストランではチェコ語なら分かりますというウェイターもいましたが、若い人とかは他のスラブ語が分からない人が多い印象でした。
この旅行期間中、ブルガリア語、スロバキア語、英語、誰がどの言語を話せるのか分からず頭の中が(いつも以上に)ぐっちゃぐちゃでした。

チャンスは突然やってきた

スロバキアからブルガリアに到着した日はホテルにチェックインするともう日が暮れる時間でした。 なのでこの日はレストランで夕食を食べて、大通りを歩いて散歩することに。

雑踏を掻き分けながら歩いていると見つけたのは小さなツアー会社でした。ドアにはチェコとスロバキアの国旗が貼られていました。
通り過ぎようとすると、主人が足を留めました。中で対応しているのはスロバキア人女性、内容はイスタンブール観光の話でした。

とりあえず中に入り、簡単に話だけ聞くことに。今まで国境が閉鎖されていましたが、最近になり緩和されてブルガリアから陸路での往来が可能になったことでイスタンブール行きのツアーが復活したとのことでした。
この話を聞いて私たち夫婦の頭に浮かんだこと、これは行くしかなくない?

一先ず、保留にして一晩考える旨を伝えてホテルに戻りました。
翌朝起きても気持ちは変わらず、再びツアー会社に行き、イスタンブール行きのツアーを申し込みました。

用意するべきは抗原検査の陰性証明書

ツアーの予定は2日後、それまでに用意しないといけなかったものは抗原検査の陰性証明書でした。
もしワクチン接種が完了していればワクチン接種完了証明書でトルコへ入国できます。(7月末当時)

町の病院へは徒歩で行ける距離だったので、パスポート握りしめて抗原検査に行きました。
ブルガリアの病院システムがよく分からないまま中に入り、人のいる部屋を覗くと検査部だったようで、そこで抗原検査をしてくれることになりました。(めっちゃ適当)
二人分で30ユーロを支払い、検査部のおばちゃんに鼻の両穴に綿棒ぐりぐりされて無事に陰性証明書を獲得。

7月下旬にスロバキア政府による海外旅行の規制が変わり、ブルガリアから帰国すると自宅隔離が必要との発表で多くのスロバキア人が旅行をキャンセルしたそうです。
(私たちが帰国する頃にまた変わってて、隔離不要になりました。というか無秩序)

それに伴い、別のツアー会社のバスに便乗することになりました。

夜行バスは満席、プリモルスコから乗車した私たちが最後の乗客でした。バスは他の黒海リゾート地を経由して南下してきたようでした。

添乗員は二名。チェコ人、スロバキア人を引率するチェコ語対応のおじさんとポーランド人を引率するポーランド語対応のおばちゃんでした。

夜中の3時にバスを降りて、国境越え

イスタンブール到着!

まず向かったのは世界遺産のアヤ・ソフィア
6世紀にビザンツ帝国のキリスト教の大聖堂として建てられたアヤ・ソフィアですが、15世紀にオスマン帝国に征服されると共に、イスラム教のモスクへと姿を変えました。
宗教そして国家勢力の変遷を見ることができる見事なものでした。

ちなみにモスクなので、イスラム教徒にとっては聖域なので、肌の露出は厳禁。片や膝を隠すように言われました。女性は頭髪を被うスカーフが必須です。

再びバスに乗り、到着したのは皮革製品店。オーナーのよく分からないロシア語の挨拶の後、私たちはお手洗いだけ済ませて外に出ました。
チラッと見てみると値札はなく、口頭で交渉するみたいでした。
鞄を購入したチェコ人のご夫婦に後の雑談で主人が値段を聞いてみたところ、粘ると結構値下げしてくれたみたいです。


ホテルに戻り昼食。

本来ならば、昼食後は港から1時半のクルージング→エジプシャンバザールで買い物という流れなのですが、クルージングは別途料金で一人30ユーロ(高!)ということで私たちは申し込みしませんでした。

添乗員に私たちはクルージングに申し込んでないので、グランドバザールで買い物してきますと伝えると、「分かりました~ 昼食を摂ったホテルのフロントに18時に集合ね。では後ほど。」とあっさり承諾。
この緩さ、寛容さ、東欧最高

市場好き憧れのグランドバザール

トルコ語ではカパル・チャルシュと呼ばれる15世紀から続く中東最大の屋内市場。

市場が大好きな私。人生で一度は行ってみたいと思っていたグランドバザール!
雰囲気から見るもの全てがエキゾチックで胸が高鳴りました。

売られているものはスカーフや絨毯、ランプに金などの貴金属から、お菓子やハーブティーに香辛料などで実に様々。東はアジアから西はヨーロッパの間に位置するするだけあり、世界の食や文化の交差点であることにも納得です。
また、支払いは現金のみ。ユーロも使えます。

メインの通りから外れて細い路地を上がっていくと静かな中庭に出ました。

現地の人に混じって、椅子に腰をかけてトルココーヒーを頂きました。ここは値段も現地価格で、カップがなんと美しいこと!
グランドバザールにお越しの際は歩き回って是非この路地を見つけてみて下さい。

このときに主人とのツーショットの写真を撮ってもらったのですが、二人とも顔に疲労感が漂っていました。
これもまた思い出。

異文化を肌で感じ、歴史という世の移り変わりを目で見る喜びを噛み締めながらブルガリアに戻り、翌日からまた黒海のビーチで過ごしたのでした。

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