いつもより長めに布団にくるまり、遅く起きる土曜日、朝昼兼用でパンケーキを作ることが多いです。そういえば、私は子供の頃の休みの日はお昼にホットケーキが食べたいと母にせがんでいたような。
スロバキアでは日本のようにホットケーキミックスは売っていません。レシピは家庭によって様々。パンケーキは軽食やおやつというより食事として摂るようで、主人曰く夕食として用意することが比較的多いようです。
とにかく生地をたくさん焼いて、ジャムやコンポートに蜂蜜、クリームチーズやハムなどをお好みで盛りつけていただきます。パンケーキの生地自体に砂糖は少量なので、ほぼ甘味はなく、甘い具材と塩気のある具材の両方に合います。
スロバキアでパンケーキは形、材料の違いによって以下のように呼ばれます。
Palacinky (パラチンキー)
薄く焼いた生地にバターやジャムなどを塗り、端からくるくると巻いて食べます。四つ折りにする家庭も。
Lievance (リィエヴァンツェ)
直径5cmほどの小さなパンケーキ。パラチンキーより厚みがあり、日本のホットケーキの極小サイズ版といった感じ。
今日はリィエヴァンツェを作りました。自家製の瓶詰めを開けて、今年はどの果実が豊作になるか、昨秋に植えた新しい苗木が春に大きく成長するかなど、他愛もない会話を主人としながらゆっくりと食べて、心も満たされました。
スロバキアではロックダウン以降、飲食店は持ち帰りまたは宅配のみの営業となっています。田舎暮らしなので、デリバリーを頼むのも何だか億劫で、毎日の食事は私が用意しているのですが、献立が同じものの繰り返し。自分で作った料理の味に飽きてきたと言いますか。夫婦二人だけの食事なので、適当に済ますことも多いです。
たまには自分以外の誰かが作った美味しいご飯が食べたいなと思う今日この頃です。