スロバキア人の投資。

始めに断っておきますが、資産運用のお話ではありません。

春先に出回る大量の苗木

スロバキアではこの時期になると、大型スーパーやガーデニング用品店に野菜の種や果樹の苗木が出回り始めます。今年は一年以上続くロックダウンで店舗の営業が制限されているので、搬入されている量も種類もとても少なかったような印象を受けました。

昨年たくさん苗木を庭に植えたはずなのに、昨日買い出しに行ったときにまた買ってしまいました。
主人は売り場からなかなか動こうとはせず、引き離すのに苦労しました。だって子供みたいにこれも買う!って聞かないんですもん。

私たちが購入したのは、

  • 木蓮(Magnolia)
  • 椿 (Kaméllia japonská)
  • ライラック二種 (Orgován)
  • ジャスミン (Jazmín)
  • 赤スグリ (3株) (Egreš)
  • バラ (Ruža)

スロバキアの地方の家の庭は大きく、果樹を植えることが一般的です。
売られている代表的なものは、りんご、洋梨、杏、桃、西洋スモモ、さくらんぼ。

高さ1mくらいの苗木が大きな木箱に無造作に入れられており、品種も様々。スロバキア人の吟味する眼差しは真剣そのもの。

りんごの木は基本

私はスロバキアに来るまで、りんごの木を実際に見たことがありませんでした。初めてりんごの花を見て、こんな可愛らしい花が咲くなんて知らなかった、とスロバキア人の知人に言うと、驚かれ、引かれました。

反応の詳細は以下のとおり。
え?嘘やろ?りんごなんて基本中の基本やん?今まで見たことがなかったん?いやいや、待って?
日本人はりんごを庭に植えないなんて….それは、あかん。

また、前庭は人目につくこともあり、季節の花が咲くように剪定して造り込んでいるお宅が多いです。
私は村や町を車で通り過ぎるときに、助手席の車窓からそれらを眺めるのが好きです。
(分かってくれる方いらっしゃるかしら)

果樹はすぐには実が成りません。ゆっくり根を張り、木が十分に成長してからようやく実をつけるのです。
(大体、最低10年くらいかかるようです)

投資から見える価値観

庭の大きな果樹は一つの木から何百キロもの果樹が取れます。しかし、そうなるまでには20年30年かかり、手入れも必要なのです。

私たちの庭の古い果樹は主人の祖父が植えたもの。樹齢は50年60年になります。
中にはそろそろ枯れてしまうであろうものもあるので、昨年新たに植えました。

新しく植えた果樹が立派に実をつけ、バラやライラックが見事に咲く庭ができるのはまだまだ先のこと。

スロバキア人は金でも株でもなく、庭に植える苗木に投資をします。心を豊かに潤すために。

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