スタジオアパートメントとタトラ山脈湖畔の変容。

義父が亡くなって主人が相続した不動産に小さなスタジオアパートメントがあります。

スタジオアパートメントを巡る戦い

生前、義父は義実家のアパートではなく、このスタジオアパートメントに住んでいました。
そして、10年以上に渡り居候していた義父の知人がいたのですが、昨秋に義父が他界してからも素知らぬ顔で住み続けていました。
(義父は生前何度も出ていくように伝えていたようです)

家主であった知人(義父)が亡くなったら、当然出ていくと思っていた私たち。
すぐに新居を探すのは難しいだろうからと数ヵ月は何も言いませんでした。
しかし、一向に出ていく気配がないのでこちらの事情も話して何度も言い立てました。

この知人が結局出ていったのは6月末。
義父が他界してから半年以上経っていました。
ちなみに彼は家賃などは一切払わず、家具やゴミも放置で出ていきました。
(家具の撤去は依頼していたにもかかわらず)

スロバキアでは賃貸のアパートメントを引き払うとき、家具などは自分で運び出し、壁に穴を開けていたら補習をし、塗装が剥がれていたら塗装し直さなければならないそうです。

出ていくまで何度も主人に嫌がらせのように暴言の電話やメールを送ってきていました。
非常識極まりないこの知人と縁が切れて安堵したのも束の間。
日本に行くまでに簡単にリノベーションをすることに。

このスタジオアパートメントが位置するのはスロバキアとポーランドの国境にもなっているタトラ山脈の麓。
アパートから徒歩5分で自然公園とスキー場所への鉄道の駅があり、スロバキアの夏と冬のリゾート地へのアクセスが良いことから、リノベーション後は親族や友人に無償で滞在してもらうというのが私たちの意向です。

家具を運び出し、壁の色を塗り直して家具家電を揃えて、、、(壁の塗装は下地、白ペンキ二度と3回)

なかなか痛い出費でしたが長い目で見たら意味のある出費かなと思うことに。

変わる湖畔と変わらぬ自然

さて、駆け足で何とか終わらせたリノベーションの後、Štrbské preso (シュトゥルブスケープレッソ)へ。

こちらの鉄道は急勾配の路線を一気に上るため、ラック式鉄道です。

タトラ山脈と湖が美しく、多くのハイキングコースとスキー場があるスロバキアの人気の観光地だそうです。

現在、湖畔に並ぶのは高級ホテルですが、元は喘息や呼吸器疾患を持つ患者の療養場でした。

呼吸器が専門の医師だった義父は生前ここの療養場で働いていたことがあったそうです。

主人曰く、内装は療養場当時の面影を僅かに残しつつ、リノベーションされているとのこと。

日本渡航を目前にスロバキア国旗にも描かれているタトラ山脈、スロバキアの美しい自然に訪れることができて嬉しい反面、スロバキアを離れるという現実に感傷的な気持ちになったのでした。

およそ20年振りにシュトゥルブスケープレッソを訪れた主人は湖畔のあまりの様変わりに驚いていました。

私たちが日本からスロバキアに帰ってきてもタトラ山脈は変わることなく北からスロバキアを見下ろしていてくれますように。

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