ヨーロッパ最古のミノア文明が栄え、ギリシャ神話ではヨーロッパの語源となるフェニキアの王女エウロペが神ゼウスの化身した牡牛に乗り辿り着いたクレタ島。
ヨーロッパ各国からは多くのチャーター便
ヨーロッパの夏休みシーズンに訪れる際の注意点ですが、この時期はヨーロッパ各国からチャーター便が大量に就航しています。
イラクリオン空港の規模は大きいとは言えず、私たちがスロバキアへ帰国する早朝の2時の間だけで20便が離陸予定でした。
それだけの乗客がチェックイン&セキュリティチェックに並ぶので、時間には余裕を持って空港に到着するほうが良いでしょう。
私たちは荷物はボストンバッグ一つのみの預け荷物なしだったので、オンラインチェックインを済ましていたのでセキュリティチェックのみに並びましたが、それでも小一時間並びました。
ヨーロッパの文明はここから
クレタ島に来たら外せないのがクノッソス宮殿。
ギリシャ神話にも登場し、ミノア文明を象徴する遺跡です。

今から5000年前の紀元前3000年に地下3階まである複雑な構造をしたこの宮殿。
ミノア王国のシンボルである「両刃の斧」Lábrys (ラブリュス)が迷宮を意味するLabyrinth (ラビリンス)の語源となっているという悠久のロマン溢れる場所なのです。
もし夏に訪れるのであれば、午前中がベスト。
日が完全に登ると日射しが非常に強いですし、チケット売り場には行列ができるからです。
私たちは1時間強で一通り見ましたが、帰り際に見たチケット売り場にはざっと100人以上が並んでいました。
観光の点からすると、クノッソス宮殿とイラクリオン考古学博物館の両方を訪れるのをおすすめします。入場料が割安になりますし、クノッソス宮殿にはレプリカ、考古学博物館には本物が展示されています。

崇拝、権力の象徴であった牡牛、博物館にも多くの偶像が展示されていました。

文明が栄え、人々の生活にゆとりが出てくると男性たちはボードゲームで遊び、女性たちは化粧品に黄金でてきた装飾品を身につけていたようです。
これらの展示品を見ての主人の発言がこちら。
「今から5000年前にすでに女性は化粧品を使って、ジュエリーを身につけている!世の男性たちは妻がメイク用品やジュエリーを欲しがるのを諦めて受け入れるしかないんやで」
今、世の中の全女性を敵に回したで?
港街ハニアを散策
私たちはイラクリオンとハニアの二都市に滞在しました。
イラクリオンからハニアまで移動はバスで2時間半。
クレタ島第二の都市ハニアは東ローマ帝国、ヴェネチア共和国に統治され、オスマン帝国にも占領されていた歴史のある港街。

そのため、ヴェネチア様式の港にモスクが建つ美しい景観は街歩きにぴったりです。
食べて歩いて、また食べて
ギリシャの食事は魚介類は外せません。

レストランは夜遅くまで営業していますし、日没前後の時間帯、ハニアの港に並ぶレストランはどこも満席でした。
イラクリオン旧市街のモロシニ噴水横にあるカフェのチーズパイが絶品でした。

ヨーロッパの歴史と文化の起源の地の潮騒を聴きながら見るエーゲ海の夕日は贅沢なものでした。
