キンモクセイの香る頃。

10月になっても日中の最高気温が30度近くある日が続いていますね。
(天気予報ではあと数日で一気に涼しくなるそうですが)
季節が進んでいないように見えても、いつも儚い植物たちが季節の移ろいを教えてくれます。

秋色を見つけて

先日滞在した祖父母宅の庭ではキンモクセイが開花を始めており、甘い芳香を漂わせていました。

小さな紫色の実をつけるその名もムラサキシキブ、私が幼少の頃に妹と摘んで遊んでいた思い出のある植物です。

縁に有難さを感じて

日本に帰国して以降、数年振りに小学校の同級生などの旧友に会いました。
住む場所も変わり、それぞれが新しく家族を持ち、そうなっても幼い頃と変わらず「友達」として直接顔を見て会える、なんと有難いことか。

日本とスロバキア、9000km離れていようと簡単に連絡が取れてしまう今の世の中だからこそ、「会う」ことが余計に特別なものに感じてしまいます。
特に2年半、帰りたくても帰れない状況だったことも要因のひとつでしょうけれど。

スロバキアの友人や親戚、隣人がメッセージを送ってくれるのも大変有難いことです。
主人も頻繁に連絡を取っています。

日本に帰国してからご無沙汰になっているスロバキアの学習、そろそろ少しずつ再開しないとなぁなんて。

兎にも角にも、これからも恵まれた縁を大切にしていきたいと思うのです。

子猫の数奇な運命

スロバキア暮らし最後の大仕事であった子猫たちの里親探し。

全ての子猫たちが新天地で可愛がってもらえるかと思っていましたが、私たちが日本へ来てからすぐに譲渡したある家庭から「要らなくなったから引き取りにきてほしい」と連絡がありました。
もちろん、私たちが日本へ行くことも事前に伝えていました。
当然、私や主人が引き取りにはいけませんから、主人の知人に子猫の救出を頼みました。
ところが、数日してから「孫が手放したくないと泣くのでやっぱり飼うと。」

子猫のことを思うと引き取りに行ったほうがいいのかと思いながら一週間、再び「やっぱり要らない」と連絡がきたので、子猫は主人の知人に保護してもらいました。

譲渡した家庭はジプシーの家庭でした。
主人の知人にはジプシーだから当然の結果だと言われ、私もジプシーと関わったことで嫌な経験がまた一つ増えてしまいました。

スロバキア人はジプシーの人たちを差別しているのではなく、スロバキアではこうして実際にトラブルを起こしたり、大半のジプシーが社会保障という名の税金で生活しているのが実態です。

さて、保護した子猫ですが、他の里親候補の方にアズキちゃん(仮名)と名付けられていました。
元々、彼女はドイツに住むカップルに引き取れる予定でした。
里親になる前から「アズキちゃん」と命名してくれて、ペット用品やおもちゃまで用意してくれていたのですが、私たちの日本渡航のスケジュールとワクチン接種の条件とどうしても合わず、今回は縁がなかったと諦めてもらうしかありませんでした。
その後もアズキちゃん(仮名)と私たちは呼び続けていました。

現在は保護してくれた知人のおばあさん宅で可愛がってもらっているようです。
ルナという新しい名前をもらって。
数奇な巡り合わせに翻弄されたルナですが、ようやく新しい家族とお家が決まりました。

季節の変わり目には

気分だけでももっと秋を感じたくて、秋の植物が描かれた日本製のカップ&ソーサーでコーヒーを淹れていたら、どんよりとした空模様に。
季節の変わり目、体調の変化にも気をつけたいですね。
皆様もどうかご自愛下さいませ。

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